宇宙サービスイノベーションラボ(SSIL)

研究テーマと特徴

  • 宇宙システムを起点とする革新的なサービスを実現、展開
  • 連続的なイノベーションの実現で産業エコシステムを持続的に発展・拡大
  • インキュベーション実証プロジェクトを進めて事業化を目指す

宇宙システムを起点とする革新的なサービスを育成するためのインキュベーション技術を開発しています。インキュベーション技術を(1)サービスデザイン技術、(2)ビジネスモデル開発技術、(3)社会経済影響の評価・予測技術および社会受容性の評価・技術確立等の3要素に分け、ケーススタディを積み重ねるとともに、ケーススタディの結果を統合して、インキュベーション実証プロジェクトを進めて「イノベーション創出事業」として実用化することを目標としています。

様々な衛星による地球観測のための共通データ基盤

新たな衛星画像を用いたアプリケーション開発では、同等の特徴を持つ人工衛星群(衛星コンステレーション)により観測された様々な衛星画像を、高頻度で時系列に補完し合いながら有効に活用することが不可欠です。しかし、衛星コンステレーションを利用するには、センサーごとの特徴、衛星ごとに違うバンドの波長域、大気の状態による見え方の違いなどを補正が必要になります。

SSILに参画する山口大学応用衛星リモートセンシング研究センターでは、衛星コンステレーション時代のための地上キャリブレーションサイトを開発しています。軌道上衛星の特性を評価し、性能評価やチューニングを実施するための地上キャリブレーションサイトの構築とキャリブレーション手法の開発により衛星画像を補正し、機械学習のための新たな共通データ基盤を構築します。

衛星画像を使った全世界の地図自動作成システム

従来は衛星画像の目視判読によって地図データが更新されましたが、近年には人工知能(AI)によって衛星画像内の地物を自動的に認識し、地図データとして記録する手法が確立しつつあります。この研究ではそれらの技術をベースとして、衛星画像とAIを使った地図自動作成システムを構築します。国際機関等との共同事業で、郊外の居住地マッピングや都市スラムのマッピングへの適用を進めています。

東京大学 空間情報科学研究センター

教授 柴崎 亮介

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東京大学国際オープンイノベーション機構
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